特定のExcelファイルを開くとき、他のファイルと比較してすこぶる遅いと経験したことはありませんか?
この記事では、そのような問題のよくある原因・対策について解説します。
私見ですが最後にあげている原因は他のサイトでは見かけないマニアックな情報です。
大量のデータ(セル)を使用している
当たり前ですが使用しているセルの量が多いほどExcelは重くなります。
よくあるのはデータはほとんどないのにシートの最終行までセルが保存されてしまっているケースです。
シートへデータをコピペをしたとき等に発生します。また、数式を無駄に最終行まで設定している場合も該当します。
縦スクロールバーを一番下まで移動するとそのシートで使っているセルがわかるので、もし無駄なセルを使っていたら行ごと削除してしまいましょう。
数式の計算に時間がかかっている
VLOOKUP等の数式を使っている場合、データ量によっては計算に時間がかかり表示が遅くなる場合があります。
対策は一概に言えませんが、どうしても速度を上げたい場合は「スペックの高いPCにする」「効率的な数式に見直す」、「Excelをやめてアプリ化する」といったことが考えられます。
アプリ化は一般の方には敷居の高い話になりますがExcelよりも劇的に早くなる可能性があります。
私自身お客様の自作したExcelが遅すぎるためアプリ化する案件を何度もやっていますがほとんど瞬殺するスピード感です。
他のブックを参照している
Excelは数式で他のブックを参照することができます。参照しているブックがサーバ上にあったり、大量のデータを使用していると開くのに時間がかかることがあります。また数式をコピーしたときに意図せず他のブックを参照するような数式に変わることもあります。他のブックを参照している数式は全シートを対象に「.xls」等で検索すると簡単に見つけることができます。
改ページプレビュー表示にしている
シートを改ページプレビューの表示にしていると実は通常の表示よりも若干遅くなります。
これはおそらく改ページ箇所をExcelが計算するのに時間がかかっているためと思われます。
数シート程度ならほとんど変わりませんがシート数が多くなるとこれが原因で数秒~数十秒かかることもあります。
この原因に該当する場合は改ページプレビューから標準の表示に変更することで解決できます。
レアケースだと思いますが私は過去に何度かこのようなExcelに遭遇したことがあり、当時解決するのにとても苦労した思い出があります。
以上、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。